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ダブルスの試合中、「あれ、次のサーブは誰? 自分は右と左、どっちに立つんだっけ?」——ピックルボールあるあるです。
この記事では、試合の進め方をサーブ権の動きと立ち位置などを、図解を使いながら解説します。
このページを読むと、今のスコアから逆算して、立ち位置を理解できるようになります。最後にはコールの練習クイズも用意しました。
この記事でわかること
サーブ権の動きと、立ち位置の「偶数=右」の法則
前に出て立ち位置が分からなくなったときの戻し方と、迷子を防ぐスコアバンド
「0-0-2」の意味とスコアコールのしかた(練習クイズつき)
試合の全体像|11点先取・得点できるのはサーブ側だけ
まず、ゲーム全体の枠組みを押さえましょう。ピックルボールの1ゲームは11点先取。ただし10対10に追いつかれたら、2点差がつくまでゲームは続きます(12-10、13-11のように)。
そしてここが、テニスやバドミントンと大きく違うところ。点が入るのはサーブしている側だけです。レシーブ側がどんなに良いショットでラリーに勝っても、得点は入りません。
代わりに手に入るのは「サーブ権に近づく」こと。この方式をサイドアウト方式と呼びます。
勝利条件
11点先取(10-10からは2点差がつくまで)
得点できる側
サーブ側だけ(サイドアウト方式)
サーブ
下から対角線へ、1回勝負(2本目はない)
試合形式
大会では3ゲーム中2ゲーム先取が一般的。15点や21点で行う場合もある
最初のサーブ権
じゃんけんやコイントスなどで決める。勝った側がサーブ・レシーブ・エンドを選べる
「サーブ側しか点が入らないなら、レシーブのときは頑張っても無駄?」——いいえ、逆です。レシーブ側がラリーに勝ち続ければ、相手の得点をゼロに抑えたままサーブ権を奪えます。
守って奪って、自分たちのサーブで積み上げる。これがピックルボールの試合のリズムです。
※プロリーグの一部では、どちらが勝っても点が入る「ラリーポイント制」を採用する例もありますが、公式ルール・普段のゲームは本記事のサイドアウト方式です。
サーブ権はこう動く|得点なら続行・ミスなら交代・2人ミスでサイドアウト
試合の主役はサーブ権です。動き方は3行で言えます。
得点したら同じ人が続行。ミスしたら味方の第2サーバーへ。2人ともミスしたらサイドアウト(相手チームへ)。
縦の図で、上から順に追ってみてください。
図解|サーブ権の動き(ダブルス)
上から下へ。得点している間は同じ人が打ち続けます
・点は入らず、サーブ権だけが相手に移ります
・相手は「右コートにいる人」が第1サーバーとしてサーブを再開します
※例外は試合開始のターンだけ。最初のチームは第2サーバー扱いの1人で始まるため、その人がミスするとすぐサイドアウトです(だから「0-0-2」)。
立ち位置のルール|「偶数なら右」だけ覚えれば迷子にならない
サーブ権とセットで動くのが立ち位置です。ルールはたった2つ。
立ち位置のルール(ダブルス)
① 動くのは得点したサーブ側の2人だけ。得点するたびに、サーバーは味方と左右を入れ替わる
② レシーブ側は動かない。サイドアウトやサーバー交代のときも、誰も動かない
ここから便利な法則が生まれます。自分のチームの得点が偶数なら、そのゲームで最初にサーブした人が右コート。奇数なら左コートです。
これを破るとどうなるか。違う人・違う場所からサーブを打つとフォルトになり、そのラリーは相手の勝ちです。
せっかく取った流れを立ち位置ミスで手放すのはもったいない。迷ったらコールの数字から逆算しましょう。
前に出ると迷子になる|立ち位置が分からなくなる理由
「ルールは分かったのに、試合になると自分の位置が分からなくなる」——それには理由があります。
ピックルボールのダブルスは、ラリーが始まると2人ともネット前(ノンボレーゾーンの手前)まで詰めるのが基本戦術です。前後にも左右にも動きながら打ち合ううちに、サーブを打ったときの左右と入れ替わったままラリーが終わることがよくあります。
さらに上級者は、得意な側に立ち続けるために「スタッキング」のような高度な陣形も使います。こうなると、見た目の立ち位置と「ルール上の正しい位置」は完全に別物です。
迷子になったときの戻し方は1つだけ。
迷ったときの合言葉
「うちのチームは今、何点?」→ 偶数なら、最初にサーブした人が右。奇数なら左。
レシーブ側は「さっきまでいた位置のまま」。動かなくてOK。
ラリーに集中するほどスコアの記憶は飛びます。だからこそ、サーブ前のコールが「現在地の確認」として効くのです。
覚えるのが不安なら|スコアを手元に残せる「スコアバンド」もある
それでも不安な人には、道具に頼る手もあります。
手首に着けてスコアを記録するスコアバンド(スコアキーパー)というリストバンドがあり、ピックルボールの本場アメリカでは定番のアイテムになっています。
磁石やダイヤルを1つ動かすだけで「いま何対何か」「自分が第何サーバーか」を手元に残せるので、ラリーのたびに記憶が飛んでも大丈夫。
日本のAmazonでも買えます。おすすめはスライド式のリストバンド。電池がいらず、指でスライダーを動かすだけなので、プレー中でも扱いが簡単です。
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ただし、いちばん確実なのはやはり声に出すコールです。バンドは「コールを忘れたときの保険」と考えるのがおすすめです。
スコアの数え方|ダブルスは「3つの数字」でコールする
立ち位置の答え合わせに使うのがスコアコールです。ダブルスでは、サーバーがサーブを打つ前にスコアを3つの数字で読み上げます。順番はいつも同じです。
コールの順番(ダブルス)
① 自分のチームの得点(サーブする側から言う)
② 相手チームの得点
③ サーバー番号(自分がこのターンの1人目なら「1」、2人目なら「2」)
たとえば「6-4-1(シックス・フォー・ワン)」なら、「サーブしている私たちが6点、あなたたちが4点、私はこのターンの第1サーバーです」という意味。
公式ルールでも、コールはサーブの前と決められています。全員がスコアを共有できるので、「いま何点だっけ?」の言い合いがなくなります。
◆ 3つ目の数字は「何回目のサーブか」ではない
初心者が一番つまずくのがここ。3つ目の数字は「そのターンで何人目のサーバーか」を表します。
ダブルスでは味方2人にそれぞれサーブのチャンスがあり、1人目が「1」、2人目が「2」。何本サーブを打ったかは関係ありません。
第1サーバーが5点連続で取れば、コールは「1-0-1」「2-0-1」…と3つ目は「1」のまま進みます。
◆ 「0-0-2」の意味|試合はなぜ「2」から始まるのか
試合開始のコールは「0-0-2(ゼロ・ゼロ・ツー)」。0対0で、サーバー番号がいきなり「2」から始まります。
理由はシンプルで、先にサーブするチームが有利になりすぎないようにするため。最初のターンだけは「第2サーバー扱いの1人だけ」でスタートします。
つまり最初のサーバーがミスしたら、味方に回らずすぐ相手チームにサーブ権が移ります。
1本のラリーの流れ|サーブから得点が決まるまで
スコアとサーブ権の動きが分かったら、あとは1本のラリーの流れです。
コールしてサーブを打ったら、最初の2打は必ずワンバウンドさせてから打ちます(2バウンドルール)。レシーブ側がワンバウンドで返し、サーブ側もワンバウンドで返したら、そこからはノーバウンドで打ってもOK。動きで確認しましょう。
🎬 2バウンドルールを動きで見る
再生ボタンでボールの動きを確認
「サーブ→ワンバウンド→リターン→ワンバウンド→そこから自由」の流れを、ボールの動きで確認できます。1打ずつ進めたいときは「次の1打」を。
ラリーの決着は、どちらかがフォルト(ネット・アウト・2バウンドルール違反・ノンボレーゾーンでのボレーなど)をした瞬間。
サーブ側がラリーに勝てば1点、負ければ図解のとおりサーバー交代かサイドアウトです。この繰り返しで11点を目指します。
シングルスのスコアの数え方|数字は2つ・偶数なら右から
シングルスはもっとシンプルです。サーバーは1人しかいないので、サーバー番号は言いません。コールは「自分の得点-相手の得点」の2つだけ。
シングルスのルールまとめ
・コールは2つの数字(例:「7-5」)。自分の得点から言う
・自分の得点が偶数なら右コート、奇数なら左コートからサーブ
・得点したら同じ人が左右を替えてサーブ続行。ミスしたら即サイドアウト
・11点先取・2点差はダブルスと同じ
「偶数=右」はダブルスの立ち位置の法則と同じです。シングルスで身につけておくと、ダブルスで迷ったときの答え合わせにも使えます。
よくある勘違い5つ|これを知っていれば初日で困らない
コールを忘れたり間違えたりしても、初心者同士のゲームなら「言い直せばOK」の空気がほとんどなので、心配しすぎなくて大丈夫。
大きな声でコールする人はそれだけで上級者に見えます。恥ずかしがらずに声を出すのが、一番の上達の近道です。
スコアコール練習|クイズで腕試し
ここまでの内容が身についたか、実戦形式のクイズで確かめましょう。声に出してコールしてから答えを選ぶと、コートでそのまま使える形で覚えられます。
スコアコール練習|声に出してから押そう
場面を見て、正しいコールを選んでください(全6問)
まとめ|立ち位置はスコアから逆算できる
この記事のポイント
1ゲームは11点先取(10-10からは2点差)。得点できるのはサーブ側だけ
動くのは「得点したサーブ側の2人」だけ。自チームが偶数点なら、最初にサーブした人が右
前に詰める戦術やスタッキングで迷子になったら、コールの数字から現在地を逆算する
試合開始は「0-0-2」。最初のチームだけ1人でスタートする特別ルール
試合の進め方が分かったら、次はルール全体とノンボレーゾーンを押さえれば、もう試合デビューできます。あわせて読んでみてください。
※ルールの記載は一般財団法人ピックルボール日本連盟(PICKLEBALL JAPAN)の公式ルールに基づいています。大会や施設によってローカルルールがある場合があります。

